プログラミング学習は、社会の問題解決ができる手段。学習を通じて、社会を発展させようとする視点を持ってもらいたいです。

静岡県 浜松聖星高等学校
重信 明利 校長
情報科主任 園川 香おり 教諭

浜松市のプログラミング教育の事例を教えてください

浜松市では、11年前から世界と競える技術者の育成のため、産・官・学(地元企業・浜松市・静岡大学)と共同で「はままつITキッズ」というプロジェクトに取り組んでいます。

浜松市中の小学生に案内を出し、技術系を指向する子どもたちに対して、中学校にあがるまで理数、ロボット、英語、ウェブを始めとするたくさんのことを教える取り組みをしています。

浜松聖星高校からは、公募して名乗り出てくれた生徒6名がTA(ティーチングアシスタント)としてはままつITキッズに今年から参加し、教育の現場でサポート員として教えるお手伝いをしています。

御校でのプログラミング教育の考え方について教えてください

プログラミング学習はプログラミング言語を習得することが目的ではなく、論理的に考えながら、プログラミング言語を使ってコンピューターと対話することで、世の中をより便利にさせる発想が生まれるといった「社会の問題解決ができる手段」だと考えています。

そして、この論理的な考え方ですが、生徒たちに世の中の物事を習慣的にロジカルに考えるようになってもらいたいので、身近な例を使いながら考えさせるようにしています。一例で申し上げますと「自動ドアが開くのが遅いとまどろっこしい。でも、ドアが閉まるのが早いと挟まってしまうよね。どうしたら良いかな?」と投げかけます。そうすると、「適切なスピードにするためには、みんなの歩くスピードを計算しなきゃいけない」「そのために、データを取らなきゃいけない」というように、解決というゴールに向けて論理的に考えられるように指導しています。

この論理的思考力ですが、ひと昔前までは本を読むことで養ったりしていましたが、これからの時代の子どもたちは「プログラミング」でも学んでいくことになるのではないかと考えています。

「プログラミング能力検定」の実施を決定いただいた理由は何でしょうか

合格という目標を持って取り組めることと、スモールステップの出題構成が、プログラミングを感覚的に理解するのに最適だと思いました。

少しずつ上り坂を上がっていくように無理なく学習していくため、気づいたら高い丘まで到達していたというように生徒たちの気持ちが折れずに学べる所が良かったと思います。

学年全体で受験していただいていますが、生徒さんの反応はいかがでしたでしょうか

せっかく授業で習っているのだから、受かっても受からなくても、チャレンジして論理的な考え方にどのくらい到達しているか知ることができる、また好きか嫌いかを決めるのはやってみないと分からないと思って学年全体で受験をしました。

女子生徒が多く文系希望の生徒が多いのですが、最初は「できるわけないじゃん」「難しそう」と言っていた生徒たちが、授業を受けていく中で「出来るかもしれない!」「分かる気がする!」といった反応にどんどん変わっていきました。

また、対策講座がweb上で出来るため、通学途中にスマホで学習したり、部活が忙しい生徒も隙間時間で学習できると言っています。

今後も「プログラミング能力検定」を実施されたいと思いますか?

来年度以降も、高校1年生に実施し、継続的に取り組む生徒を作りたいと思います。
また、2022年度内にプログラミング能力検定に新しくリリースされたPythonを希望者に実施予定です。

今後のお取組みについて教えてください。

来年度から理数コースを新設予定なのですが、情報教育を充実させたいと考えて「情報Ⅱ」を自由選択で履修することが出来るようにいたしました。また、「情報処理部」という部活動で取り組んでいるpepperを使った、SDGsや社会問題を解決するプログラムの社会実装などを継続していく予定です。

生徒たちには加速する情報社会に主体的に参画し、実社会の問題を積極的に解決しようとする姿勢や、社会を発展させようとする視点を持ってもらいたいと思っています。

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重信校長、園川先生、本日は貴重なお話をありがとうございました!
今後もプログラミング能力検定を通じて、全国の学校の先生方と一緒に子どもたちの将来に貢献していきたいと思います。

導入事例も多数あります。
まずはご相談ください。

よくあるご質問(法人の方向け)

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