学年全員がプロ検を受験し、評価の1つとして参考にしています
東京都 鷺宮高等学校
情報科 山下 優子教諭
「プログラミング能力検定」の導入を決められた理由を教えてください。
検定試験は自発的に学習するきっかけになるほか、生徒たちが身に付けたプログラミング能力の客観的な指標を与えられると思いました。プロ検はまんべんなくプログラミングの知識を問うことができ、CFRP基準による客観的なレベルが分かります。1学年全員が受験する場合も教員の負担が少なく、検定で判明した弱点を詳細にフィードバックできる点も魅力でした。
実際に取り組んでみて、いかがでしたでしょうか。
プログラミングの試験問題とはどのようなものか、具体的にイメージを持てるようになったという生徒が多いです。また、「勉強不足で落ちてしまったのが悔しいので、もっとプログラミングの勉強をして次は必ず受かりたい」という意見も多くありました。検定試験への挑戦をきっかけにプログラミングは思っていたほど難しいものではなく、手の届く範囲にあると感じることができ、生徒たちのモチベーションに火を付けてくれました。
「プログラミング能力検定」をどのように活用されていますか。
「情報Ⅰ」の 授業の一環としてプロ検を取り入れ 、7クラス280名の全員が2回受験しました。1回目は授業でアルゴリズムを学んだ後に、プロ検のビジュアル言語のレベル1を受験。2回目は授業で取り入れているプログラミング教材を終了した後、3学期にテキスト言語(Python版)のレベル1を受験。いずれも授業の中で検定試験を実施し、 どれだけ点数が取れていたかが分かるので、評価の1つとして参考にしました。
▽詳細な検定結果で理解度が分かる
また、検定試験というと生徒たちは身構えてしまうので、 ゲーム感覚で取り組めるビジュアル言語 から始めて自信を持ってもらうようにしました。これにより、多くの生徒が持っていた「プログラミングは難しい」という先入観がなくなり、その後は、授業や対策講座で Pythonの学習をし、テキスト言語を受験 することができました。プログラミングの学習を通して進路や職業選択肢を広げる姿も見られるようになりました。
▽プロ検は効率的にプログラミングを学べると生徒たち