プロ検によって目標を持ち、楽しく学ぶように。平日の短い時間で、実施できることも魅力
広島県 広島大学附属中学校・高等学校
数学科/研究部長 橋本三嗣教諭
「プログラミング能力検定」の導入を決められた理由を教えてください。
生徒や教員はプログラミングに対し、難しいというイメージを持っていました。しかし、プロ検なら心のハードルが下がり「プログラミングは楽しい」「自分もやってみたい」とポジティブに思ってくれると考えました。実際に生徒の前で問題を解くと好反応でしたし、身構えることなく気軽にチャレンジできるので、前向きな印象が与えられると思いました。
実際に取り組んでみて、いかがでしたでしょうか。
プログラミングに興味を持った生徒たちが、プロ検によって目標を持ち、楽しく学ぶようになりました。受験する生徒が増え、普段の授業では目立たない生徒や成績で結果を残すことに苦心している生徒たちが、プログラミングを好きになり成果を出しています。教員もプログラミングへの関心が高まり、高校で取り組んでいる課題研究として、授業でPythonを教える機会が増えました。プログラミングを通して、新しい学びに挑戦するハードルが下がっていると実感しています。
「プログラミング能力検定」をどのように活用されていますか。
中1最初のガイダンスでプロ検を紹介しています。授業の一環ではなく、「やりたいときに気軽に挑戦できるもの」として紹介し、強制はしません。対策講座を使って、生徒に問題の画面を見せてデモンストレーションし、不正解のときに解説動画が表示される流れを説明しています。これで、「プロ検は独学で学べる」ことが伝わりますし、「やってみよう」と思う生徒も多いです。保護者には広報誌を通してプロ検の実施を伝え、理解につなげています。
▽広報誌を通じて保護者にもプロ検を周知。
また、2022年6月に第1回目を行った後、8月・11月・12月と約2ヶ月に1回のペースで実施し、あらかじめ検定日を決めず、希望者数や学校行事などを考慮しながら放課後に検定を実施しています。平日の短い時間に行えるので、教員に過度な負担もありません。検定の合否と成績表は、必ず担任から生徒に戻すようにして、生徒の頑張りを把握し保護者面談でも伝えています。