プログラミングの課題を通じて、問題の発見・解決の能力を身につけてほしいです。
英進館プログラミングスクール 天神校
講師:岩下裕幸様
英進館さんでのプログラミング指導の概要についてお聞かせください
「MakeCode」と「Springin’」を用いた2つのコースを展開しています。「MakeCode」の方は「マイクラ(マインクラフト)」に接続して使う『プロクラ』という教材を利用しています。対象は小中学生でクラスは最大8人。少人数でしっかりと指導していくスタイルです。英進館は九州・広島県において校舎を展開しており、プログラミングは福岡の一部教場のみで実施しています。
当社の教育理念である「自立した社会人の育成」に則り、未来の社会を自分の力で生き抜ける子どもに育てたいという想いで運営しております。
プログラミング教育は御社の理念にマッチしていますね。プログラミング教室を九州全体に広げていくことは考えていらっしゃいますか?
はい、考えていますが、慎重に進めたいと思っています。やはりプログラミングの指導において現場の教師によるサポートが重要になります。まずは高いレベルの指導体制を固めていきたいため、一気に大規模展開ではなく、大きな拠点エリアを軸に拡大していく予定です。
プログラミングを通じて子ども達に何を学んでほしいと思いますか?
プログラミングの課題を通じて、物事を順序立てて考えることを学び、それを元に問題の発見・解決の能力を身につけてほしいです。自分で問題を解決できた経験、解決するまでやり抜くことで主体的に物事を捉えられるようになってほしいとも思っています。
プログラミングを学ぶ子ども達の姿を見ていると、本当にその成長に驚かされますよね。プログラミングを学ぶことで将来どんな可能性があるとお考えですか?
先ほどの様な力を身につけることで、家族や仕事などの自分の身近な課題や社会問題を積極的に、主体的に解決しようと考えられるようになると思います。課題を見つけたとしても課題を解決する力が無いといけないですからね。
プログラミングの指導をされる際に気を付けていることを教えてくださ
「解決策を安易に与えない」ことを徹底しています。ティーチングではなくコーチングですね。生徒からあえて物理的に距離とって、講師に頼りきにさせないようにしています。子ども達には「エラー(バグ)が発生しても構わない。大切なことは、それを1つ1つ確実に、最後まで解決すること。エラー解決の経験をたくさん積めば、プログラミングは上達するよ。」と伝えています。
まさに「自立」を促されているのですね。それでは改めて、この度プログラミング能力検定の実施を決められたきっかけは何でしょうか?
プログラミングの概念を分野に分けてフィードバックしてもらえる点です。子ども達のプログラミングの理解度を定量的に判断したかったので。またプログラミングの授業は毎週漠然とやりがちですが、子ども達に明確な目標を持たせてあげたかった、というのも理由です。
検定の特徴をご理解いただき、ありがとうございます。今回実際に検定を実施されて変化はありましたか?
合格した生徒はやはり喜んでいますし、不合格だった生徒も検定を受けて「課題」が見えたので、その課題については保護者様にご説明しましたし、次回はその課題を克服したいという気持ちになってくれていますので、教室での取り組みも前向きになったと思います。
プログラミング能力検定へのご期待等があればお聞かせください
今後さらに認知度を高めていただき、対外的にどのくらい価値があるのかを示せるようになると嬉しいです。
ありがとうございます。最後にプログラミングを学ぶ子ども達へメッセージをお願いします。
皆さんに「プログラミングでどんなことをやっている?」と聞いてみたいです。ゲーム、ロボット、プロクラなら建築物を作る。自分のやりたいことを表現してみるのが大事だと思います。簡単なものでも良いのでまずは作って、動かしてみてほしい。それに、大きなものを作るには紙などに下書き(設計)してみてほしいです。砂場遊びではなく、建築士の家づくりをしてほしい。
将来自分たちで考えたアプリやロボットが、困った人の助けになったら、教えている身としてはとても嬉しいです。これからも楽しんでプログラミングを続けてください。