プログラミング教育

小学校で学ぶプログラミング教育を解説!小学校での授業事例や家庭のプログラミング学習方法も紹介

公開日:2023.02.17/更新日:2023.04.26

小学校で学ぶプログラミング教育を解説!小学校での授業事例や家庭のプログラミング学習方法も紹介

「小学校でプログラミング教育が始まっているけれど、よくわかっていない」

「どういうことができるようになっていればいいの?」

2020年に始まったばかりのプログラミング教育について、理解できていないという保護者は少なくないのではないでしょうか。プログラミングと聞くと、難しいイメージがあるプログラミング言語やコーディングなどを想像するかもしれません。

ですが、小学校過程におけるプログラミング教育は、一般的なプログラミングとは異なります。物事を順序よく捉えたり、論理的に考えたりする「プログラミング的思考力」や「各教科の学習を確実にすること」を目的としているのです。

この小学校段階のプログラミング教育を理解しないままでは、

「プログラミング言語を覚えたほうがいい」

「コーディングできるようになっておくべき」

など、子どもに間違った学習を進めてしまい、プログラミングに対してマイナスなイメージを植え付けてしまう可能性があるため、注意が必要です。

そこで本記事では、小学校ですでに取り組みが始まっているプログラミング教育について、その特徴や具体的な授業内容などについて、詳しく解説します。

\本記事を読むことでこんなことがわかります/
・小学校で行われるプログラミング教育の特徴
・小学校で実際に行われているプログラミングの授業事例
・家庭でもプログラミング学習に取り組むべき理由
・家庭での学習におすすめのプログラミング学習方法

記事の最後では、プログラミング学習方法についても触れています。家庭でも始めようと思った時に、ぜひ参考にしてくださいね。


プログラミングの学習を始めたら、まずは「プロ検」にチャレンジ!

「学校でプログラミングが必修化されたものの、子供がどこまで理解しているのか分からない…」 「目標がないから、学習モチベーションが続かない…」 とお悩みの方も多いかと思います。

プロ検は、レベル別・言語別になっているため、プログラミングの学習を始めたばかりのお子様も、既に学習が進んでいるお子様も、ご自分のレベルに合わせてチャレンジすることができます。


合格すると「合格証書」がもらえるため、頑張りが形になることで、受験者の励みになり「次回はもう1つ上の級に合格したい!」とやる気に繋がります。




小学校におけるプログラミング教育の特徴3つ

小学校におけるプログラミング教育の特徴3つ

冒頭でもお話しした通り、2020年から始まった小学校段階のプログラミング教育ですが、学校でどのような教育が行われるのかわかっていないという保護者は多い状況です。

保護者がわかっていない状況では、子どもが「もっと学びたい」となった時にサポートしたり、プログラミング教育に対する不安があった時にフォローしたりすることができません。

そのため、まずは小学校課程のプログラミング教育の特徴について、理解していきましょう。

小学校課程のプログラミング教育の特徴としては、次の3つが挙げられます。

小学校におけるプログラミング教育の特徴

ひとつずつ見ていきましょう。

特徴①|プログラミングという科目が増える訳ではない

「プログラミング教育が始まった=プログラミングという科目が増えた」というわけではありません。

小学校段階のプログラミング教育は、各教科での学びを確実にするという狙いがあるため、国語や算数、音楽など、さまざまな教科と組み合わせて授業が行われます

例えば、小学校2年生「国語」の授業であれば、プログラミング教材を使って漢字を分解したり、くっつけたりして「漢字のつくり(何の漢字の組み合わせでできているか)」を理解させるというような授業です。

「岩」という字を「山」と「石」に分解したり、「木」を並べると「林」になるという発見を通して、「漢字はいくつかの部品が組み合わさってできている」ということを理解させています。

上の例を含め、具体的な授業内容については、「【学年別】小学校の授業で取り入れられるプログラミング教育の事例」で紹介しているので、そちらもあわせてご確認ください。

特徴②|最初はパソコンを使わないプログラミング学習から始まることが多い

プログラミングというとパソコンを使うイメージがあるかもしれませんが、いきなりパソコンを使うわけではありません。

特に小学1年生の場合、まだパソコンの操作に慣れていないため、カードや遊びの中でプログラミングを学べる教材を使ったプログラミング教育から始まるケースがあります。電源をつながないことから「アンプラグドプログラミング」と言われています。

例えば、以下のようなプログラミング教育を行っています。

愛知県の小学校プログラムが書かれたカードを使って、キャラクターを動かす教育を実施
練馬区の小学校プログラミングカー」というプログラミング教材を使った教育を実施

特徴③|プログラミング言語の習得が目的ではない

小学校のプログラミング教育は、本格的なプログラミングを学ぶ準備段階です。

プログラミング言語やテクニックの習得が目的ではなく、考え方を身につけていくフェーズであるため、言語やテクニックの習得は必須ではありません。

実際にパソコンを使ってプログラミングする時には、主にビジュアルプログラミング言語といわれる言語が用いられています。

▼ビジュアルプログラミング言語とは
命令が書かれたブロックを組み合わせてプログラムを組み立ててコンピュータを動かすことができる言語のこと。代表的なものに「スクラッチ」が挙げられる。

子どもでも理解しやすく、直感的に操作しながら、プログラミング的思考を身につけることができるため、小学生でも無理なくプログラミングを理解することができます。

【学年別】小学校の授業で取り入れられるプログラミング教育の事例

小学校の授業で取り入れられるプログラミング教育の事例

ここからは、小学校におけるプログラミング教育を取り入れた授業の事例について、各学年別に紹介します。

あくまでも一例で、自治体によって異なりますが、

「どういう授業をしているのか、いまいちわかっていない」

「具体的にどのような授業をしているのか知りたい」

このような人は、ぜひ参考にしていただければと思います。

【小学校低学年】のプログラミング教育事例

小学校1年生から3年生までの、プログラミング教育を見ていきましょう。

・生活

 生活におけるプログラミング教育の事例

生活におけるプログラミング教育の事例
目標手順を考えて、実際にプログラミングを体験する
1「手順」とはどういうことか学ぶ
2ルビィのぼうけん」(プログラミング絵本)を取り上げ、登場人物が困らないように出す指示を考える (この時、1つ1つの指示を「プログラム」、そのプログラムを考えることを「プログラミング」ということも学ぶ)
3次の1年生に教えるために、「朝の用意(学校に来てからやること)」を書き出し、プログラミングさせる
4隣の人と、プログラミングした通りに試してみる (流れがおかしいところはやり直す)

毎日の行動も、さまざまなプログラムの組み合わせであることに気づくことができる授業です。

実際の手順を振り返る中で、毎日の行動を再確認できます。また、「AをしてからBをする」「Fは、DとEが終わってから」など、指示を出す順番や出し方も大事だという学びにもつながっています。

・国語

 国語におけるプログラミング教育の事例

国語におけるプログラミング教育の事例
目標プログラミング体験をしながら、漢字のつくり(構成)についての理解を深める
1ワークシートで漢字の合体、新しい漢字を作成する仕組みを学ぶ
2自分で、1つ目の漢字と2つ目の漢字の部品を作る 例)「山」「石」/「十」「日」「月」
32で作った漢字を合体させた時にできる漢字を作る (実際にない漢字ができあがってもOK) 例)「岩」/「朝」
4完成した漢字を発表する

漢字の成り立ちには、複数の漢字が組み合わさってできるものがあるのかもしれないということに気づかせ、構成についての理解を深める授業です。

まずアンプラグドプログラミング(パソコンを使わない座学)で、基礎となる漢字のつくり(構成)について学んでいます。

基礎知識を身につけてから、プログラミング体験を通して漢字を作ることで、

・組み合わせてできる漢字、できない漢字がある

・2つだけでなく、3つ以上が組み合わさってできる漢字がある

・これから習う漢字も組み合わせで、できているかもしれない

このような気づきや発見ができ、漢字の成り立ちや本来の意味の理解につなげています。

【小学校高学年】のプログラミング教育事例

高学年では、コンピュータの規則や仕組みなど、日常生活に関連付けたプログラミング教育などが多く見られます。

・総合的な学習

総合的な学習におけるプログラミング教育の事例

総合的な学習におけるプログラミング教育の事例
目標「順序処理」と「繰り返し処理」の違いを知る
1「先進」「右折」「左折」のルールを理解する
2マスが直線に並んだ地図を使い、コマを実際に動かす
3曲がり角のある地図を使い、順序処理でコマを動かすコードを考える
4「繰り返し(同じ動作を繰り返す)」について説明し、4つのカードでコードを再考させる
5「順序処理」と「繰り返し処理」でコードの量が違うことに気づかせる (繰り返し処理のメリットについて学ぶ)

一つひとつの処理も、繰り返し処理を行うことで、順序処理のコードが簡単になることを学ぶ授業です。無駄や間違いが少なくなるという気づきを与えています。

また、実際に活用・体験する中で、首振り扇風機や車のワイパーなど、身近にも繰り返し処理を活用したものが多くあり、生活を便利にしているという発見につなげています。

・理科

理科におけるプログラミング教育の事例

理科におけるプログラミング教育の事例
目標電気を効率的に利用する方法について考え、説明できる
1人感センサーを使ったライトを組み立てる
2センサーの値を変更し、電気を無駄なく使う方法を考える
3制作したプログラム(点灯時間など)と、その理由を発表する

人がいるときにだけ電気がつくというプログラミングを通して、電気をより効率よく使うための方法を考えさせる授業です。

日常生活と関連付けることで、プログラミングで工夫すれば「省エネルギーにつながる」「電気を有効利用するためにはどのような工夫をするべきか」といった学びにつなげています。

家庭でもプログラミング学習を取り入れるべき3つの理由

家庭でもプログラミング学習を取り入れるべき3つの理由

ここまで説明してきたように、お子さんは、さまざまな授業の中でプログラミング的思考を身につけていきます。

小学校6年間かけてプログラミング的思考力を身につけていくため、授業だけで十分と思う保護者もおられるでしょう。

しかし、小学校段階のプログラミング教育は、中学校・高校の土台となる重要な課程です。

学校でのプログラミング教育と並行して、家庭でもプログラミング学習を取り入れれば、子どもの学びを大きくサポートすることができます。

家庭でもプログラミング教育を行うべきと言える具体的な理由は、次の3つです。

家庭でもプログラミング学習を取り入れるべき3つの理由

以下で、詳しく紹介します。

プログラミング的思考の習得がより確実になる

小学校におけるプログラミング教育は、「プログラミング」単体で学ぶわけではありません。

他の教科を学ぶ中で、プログラミングが取り入れられるため、プログラミング的思考をより確実に身につけるためには家庭での学習が重要となります。

中学校・高校の授業は、小学校で身につけたプログラミング的思考や考え方をベースに、「習ったこと=わかっていること」という前提で授業が進んでいきます。そのため、もし小学校段階で理解できていない場合は、今のうちに解消しておくべきでしょう。

プログラミング的思考の習得を、より確実にするためには、反復学習が大事です。

学校では浅い理解だったとしても、家庭で繰り返し学習することで、記憶の層を塗り重ねることができます。また、学習を繰り返す中で、自分ができていなかったところを把握することもでき、苦手の克服や理解を深められることも、反復学習が大事と言える理由です。

中学校・高校のプログラミング教育を有利に進めるためにも、家庭でもプログラミング学習を取り入れ、仕組みや考え方を定着させることをおすすめします。

プログラミング教育の地域格差に対応できる

プログラミング教育は、自治体や学校で取り組みが大きく異なります。ただ、仮に地域格差があっても家庭でプログラミング学習を行えば、知識の補完が可能です。

文部科学省の調査によると、2020年度の必修化に先立って、2017年度からプログラミングの授業を先行的に行っているという自治体等が16.1%ありました(文部科学省「平成30年度教育委員会等における小学校プログラミング教育に関する取組状況等について」より)。プログラミング教育が始まる前の情報ではありますが、2020年度の必修化を前に、すでに地域格差が生じている状況です。

2020年度に必修化されたことで、どの自治体でもプログラミング授業が始まっています。しかし、小学生の子どもたちの体感としては、プログラミングを取り入れた授業は浸透していないようです。

実際、特定非営利活動法人みんなのコードが、全国の学校教育を対象に行った「プログラミング教育実態調査(2021年11月)」によると、「プログラミングを学校で学習したか?」という質問に対し、50.6%もの小学生が「0時間(やっていない)」と回答しています。

プログラミング教育実態調査「プログラミングを学校で学習したか?」

出典:特定非営利活動法人みんなのコード「プログラミング教育実態調査(2021年11月)」

子どもが、プログラミングの授業だと認識できていないだけかもしれませんが、データ上は約半数の子どもが、しっかりとしたプログラミング教育を受けられていない可能性があります。

家庭でプログラミング学習を行えば、地域による格差を埋められるため、小学校のタイミングから取り組んでおくとよいでしょう。

プログラミングの家庭学習におすすめの学習方法

プログラミングの家庭学習におすすめの学習方法

家庭でもプログラミング学習に取り組むべき理由がわかり、実際に取り入れてみようと思っても、どの学習方法を選べばいいのか悩むと思います。

プログラミング教育に積極的に取り組んでいる学校や自治体等に比べると、授業の質に差がある可能性も考えられるでしょう。

プログラミング学習の方法は、座学からパソコンや創作を伴うような教材まで、さまざまです。

そこでこの章では、家庭でのプログラミング学習におすすめの手段を6つ紹介します。

プログラミングの家庭学習におすすめの学習方法6つ

どういう学習ができるのかということに加え、その学習方法が向いている人や教材例についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

書籍を利用する

メリットデメリット
・自分のペースで勉強できる
・パソコンがなくても取り組める ・学習コストがかからない
・レベルに合った本を探すのが難しい
・学習のモチベーションを維持しづらい
・すべて自分で解決する必要がある

書籍は、自分のペースで勉強でき、パソコンがなくても取り組めるのが特徴です。

絵本や参考書、プログラミング教材の解説本など、プログラミング初心者から上級者までに対応した、さまざまな書籍が販売されているため、パソコン操作ができない子どもも学習できます。

プログラミング的思考力を高めるという目的であれば、書籍でも十分に学ぶことが可能です。

例えば、絵本では、主人公やキャラクターを助ける問いに答え、物語を読み進めながら自然とプログラミング的思考力を高められるため、「勉強」というハードルを感じにくいのもメリットでしょう。

ただし、子どものレベルと本の難易度にギャップがあると、難しさを感じる原因となるため、まずは読書の要素が強い絵本タイプから始めるのがおすすめです。

教材例おすすめの特徴
ルビィのぼうけん・世界20か国以上で翻訳
・学校のプログラミング教材としても利用されている絵本
プログラムすごろく アベベのぼうけん おどろきの上巻・すごろく型のゲームを解いて行く絵本
・手順や道筋を立てて考える力が、自然と身につきやすい内容

上記は、小学校教育や学校図書でも採用されている本です。試し読みや公式サイトで内容を確認し、選ぶようにしましょう。

▼書籍を活用した学習が向いている子ども

・パソコン操作ができない子ども

・難しくない内容から始めたい子ども

・本を読むのが好きな子ども

・コツコツと学習することが得意な子ども

・自分のペースで学びたい子ども

プログラミング学習アプリや教材を活用する

メリットデメリット
・初心者向けの難易度が多い
・ゲーム感覚で直感的に学べる
・無料で利用できるものが多い
・実際にゲームなどを作ることができる
・デバイスやインターネット環境がいる
・長時間操作することで体に負担がかかる

プログラミング学習アプリや教材は、初心者向けに開発されたアプリや教材が多く、ゲーム感覚で直感的に操作できるのが特徴です。

無料で利用できるものがほとんどで、実際にプログラミングをしてゲームなどを作ることができます

ただし、主にパソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末を使用して学習するのが一般的です。学習するためのデバイスやインターネット環境を整える必要があるのはデメリットと言えるでしょう。

プログラミング学習は、トライ&エラーを繰り返したり、課題や問題を見つけて修正したりする工程が多く見られます。長時間パソコン画面を見続けるという状況になりやすいため、時間を決めてやるなどの工夫が必要です。

プログラミング学習アプリや教材は、実際に想像したものを形にして動かすことができます。「ゲームを作りたい」「実際に動かしてみたい」という目的がある子どもには、以下のようなアプリや教材を検討しましょう。

教材例おすすめの特徴
Scratch(スクラッチ)・学校でも利用されている教材
・ブラウザ上で操作できるため、OSに関係なく利用可能
MakeCode for Minecraft(マインクラフト)・マイクロソフト社が無料で提供している学習教材
・ゲームがベースで、子どもが楽しみながら学習できるのが魅力

いずれの教材も小学生の間で人気のプログラミング学習教材です。チュートリアルも充実しており、初めてプログラミングをするという子どもも、迷わず操作しやすいでしょう。

参考書や解説本などが多数出ており、「今日はここまで」と目標を決めて取り組みやすいのも理由です。

▼プログラミング学習アプリや教材を活用した学習が向いている子ども

・パソコン操作に慣れている子ども

・ゲームが好きな子ども

・ゲームを作ってみたいと考えている子ども

・楽しみながら学習したい子ども

プログラミング玩具を取り入れる

メリットデメリット
・遊びを通して考え方が身につく
・楽しみながらできる
・親子で一緒にできる
・適正年齢を超えると、飽きやすい
・本格的な学習へ発展させづらい

「書籍やパソコン操作は苦手そう」という場合には、遊びを通して学べるプログラミング玩具がおすすめです。

実際に玩具を動かしたり、操作したりしながらプログラミング体験ができます。親子で一緒に楽しみながらできるので、勉強だとハードルを感じやすいという子どもでも、取り組みやすいでしょう。

年齢が大きくなると飽きやすいですが、幼いころからプログラミングに触れることで、興味・関心を持たせることができ、プログラミング学習に対する苦手意識を和らげることが可能です。

好きになれば、本格的な学習にも発展させやすくなります。遊ぶのが好きな子どもには、以下のようなプログラミング玩具を取り入れて、慣れることから始めましょう。

教材例おすすめの特徴
カードでピピっと はじめてのプログラミングカー・プログラミングを体感できる玩具
・学校でのプログラミング教材としても利用されている
・低学年向け
レゴ®エデュケーション SPIKE™ プライム・ブロック玩具で有名な「LEGO」が手掛ける教材
・Scratchをベースとしたプログラミング言語で動かすことが可能
・高学年向け

これらは、命令を組み立てて、実際に動かすという楽しさを体験できる玩具です。そのため、興味・関心が高まりやすく、次のステップへも移行しやすいでしょう。

▼プログラミング玩具を活用した学習が向いている子ども

・組み立てたり、動かしたりして遊ぶことが好きな子ども

・勉強やプログラミングに対してマイナスなイメージがある子ども

・プログラミングに対して興味・関心が低い子ども

インターネット上の講座や動画コンテンツなどを利用する

メリットデメリット
・学びたいことを自由に学べる
・実践的な学習にも取り組みやすい
・知りたい内容を含む動画を探す必要がある
・体系的な学習がしづらい

本格的なプログラミング学習をやってみたいという場合は、インターネット上の講座や動画コンテンツを活用した学習がおすすめです。

インターネット上には、プログラミング学習をサポートするサイトやコンテンツが豊富にあります。プロのエンジニアや、専門的なスキルを持った人が講座を行っている場合が多く、より実践的な内容を学ぶことが可能です。

ただし、実際に学びたいことを教えてくれるかは、内容を見てみないとわかりません。目的に合った講座や動画コンテンツを探すのも大変という点はデメリットでしょう。

また、本のように情報がまとまっていない場合が多い傾向です。体系的に学びたいという場合には、参考書などをベースに、わからない時は講座や動画コンテンツを見るという学習がよいかもしれません。

本格的なプログラミング学習を考えている場合には、以下のサイトがおすすめです。

教材例おすすめの特徴
YouTube・無料で利用できる動画サイト ・初心者向けの動画が豊富

わかりやすい動画や画像を見ながら進められるため、ひとりでも比較的取り組みやすいでしょう。

▼インターネット上の鋼材や動画コンテンツを活用した学習が向いている子ども

・目的に合った学習をしたいこども

・知りたいことが明確にわかっている子ども

・本格的なプログラミング学習をやってみたい子ども

プログラミングイベントやセミナーに参加する

メリットデメリット
・興味や関心につながる
・その場で教えてもらえる
・家庭学習につながりやすい
・日程を合わせる必要がある
・予約が取れないことがある
・内容によっては理解できない可能性がある

プログラミング学習をさせたいけれど、子どもの興味関心が低いという場合には、プログラミング体験ができるイベントやセミナーへの参加がおすすめです。

実際に体験することで、興味・関心を高めることが可能です。その場で教えてもらえ、「わかった」という経験が学習に対してもプラスに働き、家庭でのプログラミング学習につながりやすいでしょう。

ただし、イベントやセミナーなどは頻繁にあるわけではありません。情報収集し、日程を合わせて参加しなければなりません。定員数があり、予約が必要な場合も多いのもデメリットです。

また、子どものレベルと内容があっていなければ、内容についていけず、苦手意識を持ってしまう可能性もあります。必ず、どのようなイベントなのかを確認してから参加するようにしましょう。

初めての体験イベントであれば、小学生を対象とした以下の教室がおすすめです。

セミナー例おすすめの特徴
Pepper プログラミング教室・無料で参加できる教室
・実際にPepperを動かすことが可能

上記の教室では、自分が作ったプログラミングで、Pepperを動かすことができるという貴重な体験ができます。

その場で教えてもらいながら操作するため、その後の家庭学習にもつながりやすく、自主的にプログラミング学習を行うという効果が期待できます。

▼プログラミングイベントやセミナーを活用した学習が向いている子ども

・プログラミングがどういうものかよくわかっていない子ども

・勉強やプログラミング学習に対してマイナスなイメージがある子ども

プログラミング教室へ通う

メリットデメリット
・学習サポートが充実している
・体系的に学べる
・オンラインや家庭教師もある
・受講時間が決まっている
・オフラインの場合、通学の必要がある

プログラミング教室は、講師がわからないところを教えてくれるため、初心者から上級者まで、幅広い子どもにおすすめです。カリキュラムに沿って体系的に学ぶことができます。

オンラインや、家庭教師タイプのプログラミング教室なら、通学の手間もなく、子どもの予定や都合に合わせた学習が可能です。

通学が必要なオフラインのプログラミング教室の場合、講義の時間が決まっているため、それに合わせて通わなければならないのはデメリットでしょう。しかし、通うことで持続的な学習が可能になります。

途中で挫折しやすい子どもも、教室へ通えば最後まで取り組む習慣が身につき、「できた」という体験を積み重ねることができます。ひとりでの学習や独学では難しそうと感じる時は、プログラミング教室へ通う学習手段が向いているでしょう。

▼プログラミング教室へ通うことが向いている子ども

・誰かに教えてもらいながら学びたい子ども

・ひとりでは、途中で挫折してしまいそうな子ども

・体系的に学びたい子ども

・独学では習得できない、レベルの高いスキルを身につけたい子ども

まとめ

小学校におけるプログラミング教育について、ご理解いただけたでしょうか。

最後にもう一度、おさらいしていきましょう。

小学校におけるプログラミング教育の特徴

2020年から、小学校の課程でプログラミング教育が必修化されましたが、「プログラミング」という教科が追加されたわけではありません。

国語や算数、生活など、一般的な教科を学習する授業の中で、プログラミングが取り入れられ、プログラミング的思考(考え方)を身につけることを目的とした授業が行われます。

ただし、プログラミングは、学校教育に任せておけば十分とは言い切れません。

考え方を身につける段階でつまずくと、「小学校で習ったことはわかっている」という前提で授業が進む中学校や高校のプログラミング教育に、ついていけなくなる可能性があるからです。

そうならないためにも、小学校のプログラミング教育について理解を深めたこのタイミングに、ぜひ家庭でもプログラミング学習を検討しましょう。

家庭でもプログラミング学習を取り入れるべき3つの理由

プログラミング学習を始めたら、プロ検(プログラミング能力検定)にチャレンジしてみよう

プログラミング検定(プロ検)

「プロ検(プログラミング能力検定)」はプログラミングの基礎となる知識を測るための試験です。
順次処理、条件分岐、繰り返し、変数など、プログラミングの概念の理解度を体系的に分析・評価することで、プログラミング能力を詳細に測り、それまでの学習成果を証明すると共にその後の効果的な学習に繋げることができます。

レベル別になっているため、プログラミング学習を始めたら、是非力試しでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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